今、資料として確認できるのは、紀元前9世紀の浮き彫りに
小さな巾着状の袋を持つ人が描かれているものが
あるのですが。
ところで、人類が二足歩行になり、手を自由に使えるように
なってから、どれ程の時が流れたのでしょうか…。
物を掴み、それを別のところに運ぶ…。そんな作業の繰り返し。
「荷物を運ぶ」。
それは往々にして楽なことではなかったことでしょう。
だからこそ、「どうせ運ぶのなら、最大の効果を」
…そう、
「できれば一度に大量に運んで、 少しでも楽をする」
ある瞬間、遠い遠い人類のご祖先は、きっとそのことに
気が付いたのでしょう…。
また、時代が進み、文明が発達すると、
荷物には「貴重品」というものが存在し始めたことでしょう。
現代においても、例えば金庫。
これは、心根の良くない人が、簡単に運び去ってしまっては困る、
なので、重くて持ち運べないのが一般的です。
が、しかし。
「手さげ金庫」。これは持ちはこぶための物。
きっと。「動かせない」というだけでは、心もとなく、
安全、安心は「肌身離さず」。
これは、国や時代や文明がいつ、どこのことであっても、
人の気持ちに大差はない、と、思います。
手に提げる、手に持つ。
こういった用途で使用され、
「運びたい物=荷物を入れる袋」を、「バッグ」と呼ぶのなら。
その歴史は、はるかに長いといえるでしょう。