「大量の荷物を効率よく運ぶ」ことが進化し続けた、バッグ。
18世紀になり、ようやく現在のたちに近づいたバッグですが、
でもまだまだ「荷物の運搬」という価値観が高かったのです。
バッグの歴史は、18世紀末から19世紀初頭にかけて起きた産業革命
により飛躍します。
この時期に、人々は新たな形状のバッグを作る技術を得ていき、
徐々にハンドバッグが流行り始めます。
男性だけでなく、女性も社交や買物のため外に出ることが多くなり、
ハンドバッグが必要不可欠なアイテムとなっていったからです。
さらに「汽車」という文明の登場で、旅行や移動の交通手段が
発達、かかる時間が短縮されます。
これにより、荷物の量が大幅に減り、大きなバッグは
いらなくなっていきます。
そして、小さくてかわいいサイズのバッグが続々と
作られるようになっていきました。
また、一般にもバッグのニーズが高まりはじめると、
それまでは王室のお抱えだったバッグ職人たちも、次々と
独立・創業するようになりました。
現在、世界中でも根強い人気を誇るブランド、
ルイ・ヴィトンやロエベなどが誕生したのも、この時代のことです。
そうした有名ブランドは、新作を次々と発表し、
ファッション的なバッグの普及に、拍車をかけていきました。
特に、ルイ・ヴィトンの薄い木でできたニュータイプの
旅行バッグは、当時大きな話題を呼びました。
あるとき、旅船の事故があった際、海に投げ出された荷物の中で
唯一、このヴィトンのケースに入った荷物だけが無事だった…
というは、皆さんもよくご存知のエピソードだと、思います。
バッグが人々にとってファッション的な意味合いが強まってくる
文化へと移り行き、いよいよ時代は、20世紀へと突入します。