「荷物を運ぶ入れ物」としては古くから存在するカバン。
今に近い形での登場は、文明開化の頃と言われています。
これは、明治6年、大阪の御用商人だった「山城屋和助」が渡仏、
その後「カバン」を持ち帰り、これを模倣してつくらせたのが
始まりである、とか、
または、明治初期、来日していた外国人が「カバン」を
修理に持ち込み、それを真似て作ったのが始まりである、とか、
諸説様々なのですが、とにかく、「カバン」が明治初期に
日本に初登場したのは、間違いなさそうです。
ちなみに、「カバン」という言葉は、この頃から使われ始めたと
言われています。これは、オランダ語のカバスが語源ということです。
しかし当時のバッグは、庶民には手の届かない高級品で、ごく一部の
上流階級の人々だけが持てるアイテムだったようですが。
やがて、明治20年ごろには、日本で初めての鞄専門店が登場します。
この頃から、書類入れというような、用途によってさまざまな
機能や、手提丸型・角形鞄など新しいタイプの形状を持つものなど
様々なカバンが作られていきます。
洋装が普及し始める大正中期以降、皮革製のバッグも出始めます。
しかし、これはまだ一般に誰でもが持てる…という感じでは
なかったようです。
大正末期頃、女性が社会に出て働くようになって、盛んにカバンが
使われはじめ、昭和初期頃には「ハンドバッグ」と呼ばれる
ようになり、定着していきます。
また、洋服文化と平行して、財布・カギ・ハンカチ・化粧品など
身の回り品を入れる、実用的なアクセサリーとしてハンドバッグが
大流行していくことになります。
ちなみに、現在、小学生の使うランドセル。これは大正天皇が
使われたのが始まりといわれています。